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古くなったフェンスを作りかえる

花粉が水溜りの底に沈んでいる程飛んでいます
苦しそうにしておられる方も沢山お見かけしますが
私、アレルギーとは無縁の男でありまして(鈍)
暖かくなって来た春に呆けておりますが
皆さま、如何お過ごしでしょうか

春と言えば、植木の剪定のシーズンオフ真っ只中でありまして
庭師としては、閑散期になる訳です
そんな時に有難いのは、庭園工事
ってな訳で、数日前に完工したウッドフェンス作成をご紹介したいと思います


私が、こちらのお宅に始めて入った時には既にあったフェンスです
ラティスに細い杭丸太と、コンクリートビスで固定してあっただけのモノ
経年の劣化と、最近の台風で傾いてしまっていたわけです

作り替えをご提案したところ
ご主人様も待っていた様で、ご快諾
どうせ直すなら、高耐久で頑丈なモノの方が良いと決まっているので  ←本当か?
イタウバというハードウッドで施工させて頂きました


フェンスを建てたい場所が、コンクリートブロックの上なので
ドリルで穴を開けて、アンカーを打ち込みます

 

 

 

 

※土台になる角材を固定する為のモノ

アンカーに全ネジとナットでガッチリ固定!

 

写真の様にアンカーをブロックに打ち付けていくわけなんですが

打ち込むのは横金ブロック

 

 

 

 

 

☜こういうやつね

ブロック上部に鉄筋を入れてモルタルで埋める為の溝があるんですが

その下は空洞なんですよ

なので、穴を空けるには貫通しない程度に空けなきゃならないわけです

大変気を使う作業です

しかし!

作業中、貫通したことに気づかず、アンカーを打ち込むと・・・

 

貫通してたのかなぁ?

してたから落ちたんだろうけど

全く気が付かなかった(呆)

 

「親方、土台が付けられません!」

 

っておれか

ケチって予備も持ってきてない・・・

 

というわけでね

仮置きで施工しなきゃならなくなってしまったわけなんですよ

どうしてこうなるのか

恨む相手は自分しかいない(悲)

 

気を取り直して作業を開始!

事前に加工してこようと思っていた材木も、色々あって加工が全然進んでない!

よし、加工するぞ!

 

2年くらい前、ウッドデッキ屋の代理店をやっていたこともあるので、デッキもフェンスもホゾで組まなきゃと意気込んでしまい

加工地獄!

 

手に取る材、手に取る材

ホゾ、ホゾ、ホゾ

ホゾ穴、ホゾ穴、ホゾ穴

 

持ち合わせの道具は、丸ノコと鋸とノミ

更に

老眼

 

なんとストイックな職人か

 

更に、更に

切断中に切粉が目に入って取れなくる騒ぎ

 

なに祭りだ!?

目に激痛が走る中

頑張ったよ、おれ

ホゾの制度も1日でずいぶん上がったし

改めてイタウバの良さを知ることが出来たし

何より、楽しい♪

 

そんなこんなで3日で完成

ご覧ください!

どうでしょう?

イタウバ、カッコイイですよね

無塗装で20年以上持ちます

控えの柱もコンクリートで固定してあるので

ちょっとやそっとじゃ倒れない、高耐久のフェンスが出来ました!

 

え?庭師ってこんなこともやるの?

と思った人も居るのではないでしょうか

やるんですよ

庭の事なら何でもやりますのでね

これ誰に頼んだらいいんだ?なんてことが御座いましたら

楽景にご連絡ください(あ、お近くの造園業者でもいいのか)

 

以上、”古くなったフェンスを作りかえる”でした

でわ、また